御陣乗太鼓の発祥の地である石川県輪島市名舟町は、現在、世帯数約70戸、人口約250人の小さな小さな町です。その中で約20名の打ち手が御陣乗太鼓の選手として活動しています。
名舟町を港から西に望む
名舟港入口
名舟町を港から東に望む
御陣乗太鼓は石川県指定無形文化財、輪島市指定無形文化財、に指定されてはいますが、日本においては伝統芸能や文化財に対する保護育成のための助成などはほとんどないというのが実情です。ヨーロッパや韓国などでは助成されるケースはよくあるのですが。
奥津姫神社入口
名舟大祭
海中の鳥居へ神輿が向かう
これまで我々は輪島市内や能登の旅館などを中心に活動をしながら、県外国外にも数多く公演活動を広めてきました。しかし現在は格差社会、地域格差などが進み、能登や輪島もその例に漏れず、過疎は進み活力も減衰傾向にあります。そして昨年の能登沖地震による被害は甚大で、何よりその後の風評被害に現在も悩まされているというのが実情です。
御陣乗太鼓発祥の石碑
鳥居
そこで我々御陣乗太鼓保存会はこのような状況に危機感を持ち、自ら情報を発信し、御陣乗太鼓を通して能登や輪島の魅力をこれまで以上に積極的に広めていこうということになりました。元々御陣乗太鼓は名舟町の地域おこしとしての色合いが強く、その収益は名舟町に還元され、御陣乗太鼓は名舟町全体のものとして認識されています。ですから我々は名舟町は勿論、能登や輪島の親善大使としての役割を担って伝承及び保存のため活動を更に広めていきたいと考えています。
このホームページを通して御陣乗太鼓を知っていただき、そして実際に見ていただいてその魅力を感じていただければ幸いです。そしてそれが能登や輪島の魅力を発信することになると我々は信じています。